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サイテイ車掌のJR日記・斉藤典雄/共闘会議 国労の行方 腰痛

■月刊「記録」2002年6月号掲載記事

○月×日
 ついに、新たな共闘会議が結成された。
 四党合意にはあくまでも反対する「闘う闘争団」を支援する「1047名の不当解雇撤回、国鉄闘争に勝利する共闘会議(略称、国鉄闘争会議)」が、4月16日、品川区民センター大ホールで、約1000人の労働者、市民を集めて盛大に開催された。
 新議長となった二瓶久勝氏(オリジン電気労組書記長)は、「まず、四党合意が破綻したという事実から出発する」「15年間闘ってきた闘争団からの生き方が正しかったという、人間の尊厳を取り戻す名誉回復を第一に考える」「JR復帰、解決金、年金等の問題は後からついてくる」と語った。
 さらに、「1047名の解雇撤回に賛成する人は、連合であろうと、全労連であろうと、みんな入れる。その1点に結集する。今吹き荒れているリストラとの闘いと結びつけば、日本の労働運動の再生につながる」と述べた。
 また、これまでに国鉄闘争支援の中心的役割を担ってきたルポライターの鎌田慧さんが、「リストラ時代の新たな国鉄闘争にきたいすること」と題して講演され、「人間の生き方として、人間復権の運動として、他の抑圧されている人達とも手をつなぎ、これまでの国労運動になかったような人間敵な運動にしてほしい。一緒にやっていく」と熱い連帯の思いを語ってくれた。
 国労本部は翌日、各級機関へ指示書を出した。「今回、結成された組織は、国労とは一切関わりもなく、国労の内部組織問題に介入し、不団結を拡大、悪化させ、採用差別事件の解決になんの責任も持たず、阻害する団体であると言わざるを得ない・・・・・・」云々と。
 共闘会議は、四党合意という政治的枠組で解決しようとしている国労方針とは180度異なるわけだが、「勝手にやれば」とはいえない。「闘う闘争団」が困難を承知で「やる」といった以上、私は志を同じくするものとして、例えボロボロになっても出来る限りの支援をしていくしかない。
 一方、四党合意による解決を心から望んでいる闘争団も数多く存在する。それはそれとして、納得のいく高水準の解決を目指して、本部と心をひとつにがむしゃらにガンガン闘ってほしい。
 それしかないだろう。

○月×日
 さあ困った。国労はどうするのか!?
 与党3党は26日、四党合意を白紙に戻すといってきた。
 国労が早急に臨時大会を開いて、5月30日(合意から丸2年目)までに関係者が評価できるような態度決定をしなければ、四党合意から離脱するという、事実上の最後通告である。
 その、「JR不採用問題に関する声明」なる与党3党の文書を要約すれば、国労は2つの矛盾を解消していないからということになる。
 長くなるので引用はしないが、4度目でやっと四党合意を承認した2001年の全国大会(1月27日)直後の四党協議(3月15日)の場で、国労本部は与党3党から「JRに法的責任無しを大会決定しながら、裁判でJRの法的責任を追及している」という矛盾と、「組織内を統一できていない」という矛盾を指摘され、本部は「矛盾解消に向けて努力する」と回答した。
 4党はこの間、国労を辛抱強く見守ってきたが、国労本部は矛盾解消の責任を果たしていないばかりか、矛盾はむしろ拡大しているとして、その理由に、四党合意賛成派の脱退(新井前本部役員ら)、鉄建公団訴訟(反対派闘争団)ILOに対しての政府非難(本部)などを挙げている。
 文面では、国労本部への不信感・憤慨を露にし、非常に激しく批判している。組織に対する配慮の欠けらもない。例えば、「言行不一致」「責任転嫁」「組合員の期待感を煽る」「解決案が出るが如く喧伝」「単に自らの延命策」などなどだ。しかしそれは、全部本当だからどうしようもない。
 つまり、結論として「与党3党と社民党の誠意及び組合員とその家族の信頼を裏切り、関係者のこれまでの努力を無にする行為であり、四党合意は白紙にせざるをえない」といっているのである。
 それにしても、与党は解決案を一度も出さないばかりか、四党協議の場では「一発回答であり、後はない」などというのは卑怯なやり方ではないのか。四党合意には、そんなことは一言も謳われていないのだ。
 誤解を恐れずにいわせてもらうが、こうなると、私には政府も本部も闘争団も皆々確信犯だと思えて仕方がないのである。
 先日結成されたばかりの国鉄闘争共闘会議は、この声明に対して、早速翌日にはインターネット上で「決然と闘い抜く」との見解を出していたが、国労本部の方は、動じないのか、ノーテンキなのか、5月に入っても24日付の「祝う!4月で国労ホームページ開設1周年を迎える」のままであり、全然困ってなどいないようである。
 報道によれば、高嶋本部委員長は「近く臨大を開く」といい、「四党合意受け入れのスタンスは変わりなく、反対派が結果的に動じなければ査問委員会での処分を検討するが、除名ありきではない」(毎日新聞)との見解を示したそだ。
 さて、どうだろうか。国労もいよいよだという感じがする・・・。

○月×日
 腰痛で仕事を休んだ。
 15時過ぎからの夜勤だったが、起きることが出来ずに2時間位は布団の中で唸っていた。でも、出勤までは8時間以上もあるし、その頃には大丈夫だろうと欠勤する気は毛頭なかったのだ。
 こうした状況の中で時間というものは非情というしかない。時はキッチリと刻まれていく。いっこうに良くならずに、10時、11時と、あっという間に昼近くになってしまった。「しようがない、休むしかないな、突発は1年振りか」と思いながら、結局、電話を入れた。 
 助役に「ああだ、こうだ」と説明するのが面倒くさくて仕方ない。腰ぐらいでと思われるかもしれないが、頭痛などと違って、なった人でないとわからない辛さなのだ。「どうしてもっと早く電話してくれなかったのか」「予備の人が使われていて手配できるかわからない」・・・。ったく、2人して電話口でゴネ合っていてどうするんだ!!
 1時間以上が経ち、漸く手配がとれたと連絡があった。「医者に行って、よく診てもらうように」といわれたが、動けないんだからどうしようもない。休んでいるのが1番なのだ。
 腰痛は、季節の変わり目や天候に左右されるとよく聞く。連休明けから梅雨の走りのような天気が続いているが、その因果関係が本当かどうかは定かでない。
 で、翌日は少し腰が重く感じるくらいでケロリとしているのだ。今日は土曜日だが、午前中は診察Hしている病院なので早速行った。
 ドクターがおっしゃるには、ヘルニアから丁度2年が経ったし、MRを撮ってみて、もし、悪くなっているようなら、3日位入院して神経ブロック(腰に注射をして、痛みが脳に伝わるのを遮断する)をやって、それで良くならないようなら手術をするということだった。
 やだ!手術だけは絶対にイヤだよ!!
 とりあえず2週間分の薬を貰い、1週間後にMR検査、2週間後に再来と決め、「痛みなんてトイレで糞と一緒に流れてしまえ、くそっ」とトボトボ帰宅した。
 同僚から電話があった。3日後に八王子支社で研修があるのだ。出られるようなら、職場のロッカーにある制服・制帽を家まで届けてくれるというやさしい気持ち。自分で取りに行けるからと、感謝しつつ断った。
 分会の役員からFAXが届いた。×日・駅頭ビラ配布行動、×日。有事法制反対集会、責任者に振ってあるから出るように。なんて厳しいんだ。
 おとなしくしていなければならないのに、俄に忙しくなってきた。当たり前だが、国労のことより自分の身体の行方を心配したほうがよさそうだ……。

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