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行動派宣言!/エコシステム

■月刊『記録』96年1月号掲載記事

■失われた自然を復元させる

■運動の目標

 熊本県において失われた、自然森林を少しでも回復させる。密猟による絶滅から野鳥を守る。
 当面の目標は、エコシステム管理地から狩猟者、密猟者を追い出しエコシステム管理地の「完全なる自然保護区」実現である。

■発足の経緯
 林業が盛んな熊本県では、すでに95%の自然森林が伐採されている。山地ではスギ・ヒノキがいたるところに植林され、山奥ほど自然破壊が進んでいる。そのために貴重な野鳥イヌワシやクマタカが絶滅、他にもコルリ・コマドリ・キビタキ・アカショウビンなどが絶滅の危機にある。このことに気付いた野鳥好きの1人の人間によってエコシステムの前身、熊本自然を守る会が1986年に発足した。

■活動の歴史

 86年1月、阿蘇・金峰山・下江津湖において、実のなる木や広葉樹の植栽および絶滅の危機にある野鳥、コマドリ・メジロ・オオルリなどの密猟監視活動を始めた。その後は、88年8月に自然保護区づくりのため、阿蘇郡南小国町中原のスギ伐採跡3・5ヘクタールを買取り、初の自然復元を開始。91年7月、熊本市制百周年記念、第1回「人づくり基金」より50万円の褒賞金を頂く。
 94年7月、環境庁の外郭団体、環境事業団「地球環境基金」よりエコ学習公園整備事業に対し3百万円の助成決定。家庭において、違法に飼育されている野鳥を放鳥するに当たって、完全に自然復帰させるための「リハビリ舎」を含むエコ学習館建設。
 今年は6月に密猟による絶滅から野鳥を守るため、家庭における野鳥の違法飼育に対して、初めて「放鳥協力依頼」を実施した。今後の抱負
 1年後に控えている「エコ学習公園の森」6ヘクタールの買取りを早く完了させ、一日も早く熊本県に野生動植物の保護区を広げる。熊本県の家庭や小鳥店から違法飼養や違法売買をなくし、野鳥の密猟を絶滅させ、ひいては全国的に密猟をなくし密猟による野鳥の絶滅を防ぐ。

■思い出深い出来事

 発足当初、エコシステムの活動は行政からも一般の人々からも相手にしてもらえなかった。しかし現在では密猟関係の分野では国も警察も他の保護団体もできないことを手がけるようになり、日本でただ1つの活動となっている。

■運動の問題点

 行政は何ごとにおいても民間より率先して動くことはなく、行政が動く時はほとんど手遅れである。行政に多大な期待を抱くことなく、やらなければならないことは民間で率先して活動を進めていかなければならない。
 また、密猟監視の活動を通して、熊本県には実質的な意味での「自然保護区」が存在しないことが判明した。

■活動を継続させるためのポイント

 ひとえに「鳥を助けたい」という「自分たちの情熱」にかかっている。活動をしていくうちに、やらなければいけないことが見えてくる。そのなかで「自分たちがしなければ誰もしない」ことを発見するとやめたくてもやめられない。
 私達は、自分たちでお金を出して山林を所有し、野鳥や動物たちのためになるようにと、ただそれだけを考えて木々を増やし続けているが、その山をたくさんの野鳥や動物たちが利用してくれる現実をみると、どんな苦労も報われる。
 密猟監視や放鳥依頼もしんどい仕事であるが、多くの囚われの野鳥たちがリハビリを自然の中に終えて、戸惑いながらも元気に飛んでゆく姿を見ていると、幸せに満たされる。(向井榮子)

■現在の「エコシステム」ウェブサイト
http://www.ecosys-jp.net/

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