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行動派宣言!/サンクチュアリジャパン

■月刊『記録』96年1月号掲載記事

■身近な自然の素晴らしさを子ども達に

■運動の目的

 身近な自然の保護とそこに生息する野生動物の保護・調査研究を子ども達の自然教育の機会と捉え、自然環境保護と次世代に自然の素晴らしさを伝えられる子どもを育成する。

■発足の経緯

 浜松の中心街からわずか10分足らずの馬込川河口にキタキツネや野鳥などの野生動物が生息する豊かな自然がある。79年、県と市がその周辺を整備し運動公園作りを計画していることを議会だよりで知った。このままでは、貴重な自然を永久に失ってしまうと市民運動としての保護活動を開始した。

■運動の歴史

 79年に馬込川河口で日本最大級のツバメの「ねぐら」を発見した。それ以来、多くの野鳥の生息地でもある馬込川河口をバードサンクチュアリとして保護するように働きかけてきた。その後、フィールドの近くの海岸が、アカウミガメの産卵地であることを発見し、この保護・調査活動も行ってきた。さらにアカウミガメの産卵調査中、フィールド内で太平洋最大規模のコアジサシのコロニーを発見した。こうして、新たに発見とその保護活動で会の活動を広げていった。
 現在は海浜植物の保護調査・ギフチョウ生息地の保護・ムササビとホタルの舞う環境保護・河川の浄化運動にも取り組んでいる。

■思い出深い出来事

 活動を始めた頃、いくつかの理想を持ち、行政に要望したり市民に呼びかけた。最近になって10-15年前の要望が、1つ1つ実現している。馬込川河口では、今年もツバメのねぐら入りが見られ、たくさんの野鳥がのんびり休んでいる。もし、当時言わなかったら、目の前に広がっている総てが消えていたのである。市民がこの場に立ち感動する姿を見かけるが、自分自身、何度行っても何回見ても感動する。この感動こそが運動の成果であり、継続への原動力となっている。

■工夫している点やユニークな方法論

 活動は土曜、日曜の終日とウィークデーの早朝と夜。毎日の活動なので生活の一部になっている人が多い。
 当会には役割分担がない。もちろん室内での会議や打ち合わせなどもない。活動は体を動かすことであり、その打ち合わせもフィールドで行う。できる人ができるだけのことをする。決してノルマの消化のような活動はない。子ども達や自然・野生生物を対象にしているため、人間の生活にあわせたような活動は、もとからできない。活動は自然の中に身をおいて考え行動することが最良であると考えている。

■運動の問題点

 野生生物は色々な法律で一見、守られているように見えるがほとんど機能していない。例えばアカウミガメは、地域指定という形で文化財などに指定されているが、自治体によってアカウミガメに対する対応はまちまちで、卵の盗掘があっても規制地域以外で掘ったといわれれば防ぎようがない。今後はさらに絶滅の危機にあるアカウミガメを地域的な保護から種として保護するような取り組みへと、アカウミガメにとって致命的である産卵地への車両乗り入れ規制の実現を目指す。

■運動を継続するためのポイント

 活動は、大人だけとか子どもだけとか規制せず、できるだけ一緒に活動すること。そのことによって次の世代に継承できることと家族参加が可能となり出席者も増える。できれば、子ども達が大いに感動できる企画を考えていくことも大切である。(馬塚丈司)

■現在の「サンクチュアリジャパン」のウェブサイト
http://www.tcp-ip.or.jp/~sanc-jp/

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