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行動派宣言!/東京の水を考える

東京の水を考える会
■月刊『記録』96年1月号掲載記事

■首都圏の水問題を提起する

■運動の目標

 東京を中心に首都圏の水問題に関して、資源自立の立場から無用な水源開発や問題の多い水政策などについて政策提起する。

■発足の経緯

 1989年に実施された東京都の上・下水道料金の値上げに対して、都内の市民団体、労働組合などが結集して83年12月に「上下水道料金の値上げに反対し、東京の水を考える会」を結成。値上げ実施後、広く東京の水を考えていこうと現在の名称に変更して活動を始める。同時に『水通信』を発行し、首都圏の水問題を考えていく会員の交流の場としている。

■運動の歴史

 過大な水需給計画やダムの過大放流による渇水状態の演出によって進められる行政の水源開発に対して、その問題点を論理的に解明し、政策提起をしている。それとともに、対象が広域化しているため、個別の活動については問題を抱えている地域との共闘という形で行っている。
 これまで取り組んできた問題には次のようなものがある。
①三多摩地域の地下水転換問題(地下水から水質の悪い河川水へと切り替えようとする東京都の政策転換)に取り組むため、現地の団体とともに「地下水を守る会」を結成。
②金町浄水場の水質を向上させることを目的に、「金町浄水場の水をおいしくする会」を結成して、江戸川に注ぎ込む坂川の水質などについて現地調査や行政交渉を実施。
③カシンベック病問題の発生以来、水道水としての取水を停止している東京都玉川浄水場の取水を再開するために「多摩川の水を飲める水にする会」を結成して多摩川の浄化などについて取り組む。
 その他、首都圏の水問題として、相模川・八ッ場ダム・渡良瀬遊水池・霞ヶ浦などの水源開発問題について取り組んでいる。

■今後の抱負

 現代の水源開発問題は、首都圏だけにとどまらず全国各地で発生している。長良川河口堰問題・細川内ダム問題(徳島県)・川辺川ダム問題(熊本県)など、30年以上も昔の開発計画が、水需要の伸びの鈍化により必要性がなくなっているにもかかわらず、いまだに強引に推進されようとしている。そのような行政の動きに対して、93年11月、全国の団体と連帯して「水資源開発問題全国連絡会」を結成した。当会は東京事務局として連絡先を提供するとともに、「大規模公共事業見直し機関草案」を結成するなど行政に対してさまざまな働きかけを続けている。この運動に通じて、新たな水政策・河川政策を提起していきたいと考えている。

■思い出深い出来事

 当会では年に1度、現地見学会を開催している。これまで霞ヶ浦・渡良瀬遊水池・関越導水問題・多摩川水系・荒川水系・尾瀬・八ッ場ダムと森林問題および長良川河口堰をテーマとして、調査見学をするとともに現地との交流を行ってきた。
 東京は首都圏のあらゆる地域に水源を求めており、ダム建設による集落の水没などその地域の犠牲の上に水の供給をしている背景があるため、30年以上もダム反対運動を続けている人など現地の人との交流では、常にさまざまな問題を考えさせられる。

■運動の問題点

 水源開発という専門的知識を必要とする問題に取り組み、建設省や東京都などの行政とのやり取りを中心的な活動としているため、どうしても問題の所在を広く市民に伝えていく作業を怠りがちになってしまう。「水は余っている。渇水騒動の多くはつくられたものである」という当会の主張が「一般常識」となるように、バランスのとれた活動を心がけたい。

■運動を継続するためのポイント

 首都圏の水政策には多くの問題があるので、運動の中断は考えられない。現在のメンバーだけでは課題が多すぎてやりきれないほどなので、スタッフを増やしていく必要がある。(文責・堀田正人)

■現在のウェブサイト……なし                    

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