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行動派宣言!/シャプラニール

シャプラニール
■月刊『記録』96年1月号掲載記事

■市民による海外協力を続ける

■運動の目標

 シャプラニールは1972年に創立された民間の団体で、南の国の人々の生活向上に協力するとともに、国内でも現地の実情を伝える活動を続けている。このような活動を通して草の根の立場から南北問題解決の道を探ることを目的としている。

■発足の経緯

 72年の独立戦争直後のバングラデシュで日本製の耕耘機を動かして農村の復興に協力した日本の若者50人のうち、帰国後数人が集まって継続的な協力活動する市民団体として作ったのがシャプラニールの始まりだった。

■運動の歴史

 23年間、バングラデシュでの活動を行なってきた。まずは日本で募金をして現地の子ども達にノートと鉛筆を配ることから始めた。しかし村で配った翌日、村のバザーでノートと鉛筆が売られているのを見てがく然とした。子ども達は飢えていたので食べ物に変えてしまったのだった。
 74年にバングラデシュでは大洪水が起こり、ポイラ村という最も貧しい村の1つで活動を開始した。数人の日本人が村に入り、手工芸品協同組合づくりなどを村人らと行なった。
 77年、村で活動していた日本人駐在員2人が強盗に襲われて重傷を負った。この事件をきっかけに「日本人が村で活動することが村の貧しい人々の生活向上にとって本当に必要なのか」という疑問が生じ、これを問い直した。これ以降、日本人は首都のダッカに住み、村で実際にソーシャルワークをするのはバングラデシュ人のスタッフというやり方になった。現在バングラデシュの日本人駐在員は2人、現地人スタッフは100人である。95年度からはネパールでのプロジェクトを開始する予定だ。
 国内では83年からバングラデシュ人を日本に招き、全国各地で講演会を実施する全国キャラバンを行なっている。またプロジェクト地を訪問するスタディツアーの実施を始め、実情を多くの日本の人々に知らせる諸活動を行なっている。
 また私達の活動の詳しい歴史を記録した「シャプラニールの熱い風1・2部」が出版されている。

■工夫している点やユニークな方法論

 80年以降、貧しい農民達の自助努力のための小さなグループづくりを通した活動を支援している。農民達はこの活動によって生活改善を図るとともに農民自身の身近な問題を自ら解決できる力をつけることを目指している。
 具体的にはシャプラニールの現地人ソーシャルワーカーが農民のグループ会合に参加して識字学級実施や井戸・トイレの設置、保健衛生の基礎知識の普及、収入向上活動などを支援している。これまでに識字学級を1万5千人が卒業し、井戸を約2千基、トイレを約5千3百基を設置した。

■運動を継続するためのポイント

 シャプラニールの現地活動は災害時の緊急救援活動を除けば、通常は継続的な農村での地道な活動で、長い年月をかけて初めて成果が出るような活動だ。その観点から日本国内での活動も息の長いものでなければならない。私達はできるだけ多くの方にバングラデシュのありのままの実情を知らせ、シャプラニールの活動を理解し、支援していただける人を増やすことが重要だと考えている。「あなたも会員になってシャプラニールを支えてください」と広く呼びかけている。(伊東弘)

■現在のシャプラニールのウェブサイト
http://www.shaplaneer.org/

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