« 行動派宣言!/ガイアみなまた | トップページ | サイテイ車掌のJR日記・斎藤典雄/言いがかり 虹に願いを どうぞお好きに »

行動派宣言!/相模原市国際交流協会

■月刊『記録』95年8月号掲載記事

■市民自身の国際交流・協力活動

■運動の目標

 発足時は「地域住民の自主性に根ざした国際交流活動の推進」だったが、最近では「市民による海外協力」が浮上してきた。英会話や中国語を学ぶことや、在住外国人に日本語を教える必要が高まり、現地語教育への協力など活動の方向性が広がっている。

■発足の経緯

 市が姉妹都市提携の具体化を図った時期に合わせ、有志が国際交流活動への参加を市民に呼びかけて始まった。当初は行政と連係する組織だったが、発足2年余の後、純民間の市民団体へと移行した。当協会の名称は、近年に増えてきた行政主導型団体のものと似かよっているが、性格は同じではない。独自性を持った市民団体として、それ以後12年余を経過している。

■運動の歴史

「国際交流活動のデパート」として、多様な課題に取り組み、「孵卵器」活動を積み重ねてきた。これは必要な場合に「専門店」型グループを別途に生み出し、運動全体の力量を高めるもの。グループは独自に組織され、これまでにインドシナ難民の定住協力や留学生との交流および生活支援などを行なってきた。

■今後の抱負

 国際化の親展にともなうデパート型対応領域を持つ地域団体は、現在は地方自治体主導がほとんどで、それらは財団法人方式によって継続が保証されている。他方、市民団体が行政による資金拠出という裏付けを持たず、しかも地域住民の多様な要望に応えるという性格を持ち続けるとすれば、その継続は何によって支えられるのか。「カネによらずして志に立つ」市民団体の理想像を、活動の世代交代を含め、どう実現するか。「抱負」というほど明確な展望ではないが、大きな挑戦的課題であるのは間違いない。

■思い出深い出来事

 チェコの青年代表団をある家庭がホームステイで迎えた時、82歳の老婦人が、「一つ屋根の下に外国人が泊るなんて、これまで考えもしなかった。これはいい冥土のみやげになる」と語った。彼女はこの経験を機会に「家に泊った○○さんのいる、チェコ」がばっちり脳裏に刻まれ、一挙に精神空間が拡大した。それは「冥土のみやげ」とされるほど、人間的充実感だったに違いない。

■工夫している点やユニークな方法論

 年に10回発行している『国際交流ニュース』では、会員の多様な経験から、いかに感動を掘り出すかに意を注いでいる。行事案内などの情報は欠かせないが、加えて1人1人の生身の人間としての心の鼓動をどう伝え合うか。なんらかの内面的な躍動を実感できるものでなければ、活動への自主参加は成立も持続もしない。最近、若い女性の寄稿が多いが、これも「自分捜し」の気運がこの層に高まっているという時代風潮を表わすものだろう。

■運動の問題点

 専用の事務所も専従もない組織体制でも、外国からの手紙・電話がじかに入ってくる。地域に住む外国人からの相談も昼夜を問わず飛び込む。市民や学校などからの依頼や問い合わせ頻繁だ。要請は年を追うごとに増大しているが、対応するボランティアの時間的・能力的力量は十分とはいえない。急速な国際化の進展の中で、需要と供給のアンバランスな位置に立っている。そこでの緊迫感は運動の問題点であり、やりがいでもある。

■運動を継続するためのポイント

 参加する会員と、それを促進するセンター機能が適切であれば、運動は継続する。試されるのはそれを担うの生身の人間である。ボランティアの志と経験が、世代を超えて引き継がれるか。15年目に入る現在、「生身の限界」の超えた力が問われている。
(大野力)

■現在の「相模原市国際交流協会」のウェブサイト
http://www.sia-jp.net/

|

« 行動派宣言!/ガイアみなまた | トップページ | サイテイ車掌のJR日記・斎藤典雄/言いがかり 虹に願いを どうぞお好きに »

行動派宣言!」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/389724/7816958

この記事へのトラックバック一覧です: 行動派宣言!/相模原市国際交流協会:

« 行動派宣言!/ガイアみなまた | トップページ | サイテイ車掌のJR日記・斎藤典雄/言いがかり 虹に願いを どうぞお好きに »