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行動派宣言!/ガイアみなまた

■月刊『記録』95年8月号掲載記事

■田舎のワーカーズコレクティブ

■運動の目標

 日本の公害病の原点であり縮図でもある水俣の地に患者運動支援を縁で集まった9人で始めた有限会社。従来の市民運動とはひと味違った生き方と喰い方を水俣で作り出せないかと試行錯誤している。

■発足の経緯

 かつては全員が本誌94年8月号に掲載された水俣病相思社センターの職員で、水俣に生活、生産、運動と癒し拠点をつくろうとの呼びかけに応えて全国各地から集まった設立初期のメンバーであった。それから17年目に運営上のトラブルから責任を問われる事件が発生したため全員が辞職し、事務所を借りて運動を継続することとなった。
 ガイアみなまたという名称は折から起こっていた地球環境問題への危機意識と、ばく然とした、しかし大事なものへのこだわりと広がりのあるイメージとしての水俣を意識してつけた(参考・ジェームズ・E・ラヴェロック『ガイア』NTT出版)。

■運動の歴史

 1990年正月に結成し、メンバーの1人が農民登録した。環境読本「地球と生きる55の方法」企画発行した。
 93年8月には正式に有限会社を設立し、秋には手造りビール関連商品の普及販売を始める。94年春、小学生向けの水俣病パンフを作成し、夏から手造りビールの講習会を全国で始めた。

■今後の抱負

 近い将来、水銀分析室を開発したい。ベトナムの環境セミナーハウス作りに参画したい。全員でカナダ旅行をしたい。余力があればビギナー向けの水俣病読本も出版したい、と夢は多い。

■思い出深い出来事

 相思社での甘夏みかん販売の不正事件に端を発した辞職・再出発であったが、自分達ではのれん分けだと思っている。現在の相思社は我々が参加していた時代とは違って、ずい分清潔な空間となったが、ガイアは今も初期の相思社の雰囲気を醸し出している。生産や生活の臭いがただよい、子ども達や旅の客がウロウロする雑然とした空間である。
 一昨年の日照りには本当に参った。飲み水こそ不自由しなかったが、水田と蜜柑園には毎日散水した。やっとできた甘夏にも水腐れ現象が出て相当ダメになってしまった。自然の厳しさと生産者の真剣さに改めて感心した。とはいえ、ノド元過ぎた昨年からは満月の夜には近くの人や知人に声をかけて楽しい夜を過ごしている。手造りの料理とビールに仲間の音楽が添えられ、ぜいたくこの上ない時間を過ごしている。

■工夫している点やユニークな方法論

 自分達で開発した手造りビールキットを販売している。買ったその日からビールを仕込むことができる10点詰め合わせのキットで、素人でも難なく安心して始められる。手造りだからエネルギーも資源もビール代も抑えられるし、汚染も少なくリサイクル率も向上する。ぜひどうぞ。

■運動の問題点

 長年付き合っている映画監督の土本典明さんなど古い水俣支援者からは、「ガイアの運動は緊張感なく、ホンワカホンワカであれは何だ」などと批判を受けるが、私達はあまり反省はしていない。企業社会が「日本のガンバリ地球の迷惑」現象をいたるところで引き起こしているが、社会運動の面でも似たような問題を含んでいるとみている。

■運動を継続するためのポイント

 無理なく喰い方と生き方が両立し、ボランティア活動をできるくらいの余裕が必要。そう思って毎月一律13万円の生活費を稼いでいる。何しろ自分達で平等な経営をするというのは難しいものである。
(高倉敦子)

■現在の「ガイアみなまた」のウェブサイト……なし

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