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行動派宣言!/アビリティーズファミリー

■月刊『記録』95年8月号掲載記事

■爽やかな笑顔で心のふれあい

■運動の目標

 たとえ手足が不自由でも絵は描ける。物を創ることができる。「絵は心で描くもの」を合い言葉に、在宅重度身体障害者で構成する身障青年芸術集団が活動を始めた。人の手を借りないと食べ物を口にすることもできず、何一つ生活できない。だが人間として仕事がないほど辛いことはない。残された能力を活かし、自己の挑戦と後輩への勇気と励ましを行なう。

■発足の経緯

 1972年の春、機関紙『アビリティーズ』と朝日新聞の紙面で全国各地の在宅身障青年に呼び掛けて仲間を募った。第一回の作品展を池袋の小さな画廊で開催。新聞とテレビで紹介された。
■運動の歴史

 まず意識改革からスタート。国や社会には不満はない。あるとすれば己にあり。天が与えた試練かどうかは知らないが不自由さに負けたくない。逃げの人生であってはいけない。
 人から同情されながら生きていくのも嫌だ。それなら、魅力ある人となって、深い苦しみの中から、誰よりも大きな幸せを感じ得る自分になろう。いつも自身に不満を持つ仲間でありたい。
 我々の汗と努力の労作を展覧するとしたら、最高の会場が欲しい。会場が最高ならば、作品はプロに負けない傑作を制作をしなくてはならない。激が飛ぶ。みっともない作品や、同情的な目で見られないようにと心を配っている。
 第三回展を有楽町そごうで開いて以後、千葉そごう・新宿京王デパート・銀座伊東屋。新宿伊勢丹美術館・日本橋三越本店・吉祥寺近鉄デパート・渋谷109・銀座TOTOパビリオンと展開した。我々の心意気が分かっていただけると思う。企画から会場交渉・搬入搬出・会場のポスター・案内状づくり・受付け・ご来場のお客様への摂待まで一から十までやりとげ、肢体に汗して自分達で主催して最高の幸福感にひたる活動である。
 一種一級障害者で、車椅子、寝たきりのアビリティーズ仲間。優しさと励ましはあるが、展覧会の出品作選びとなると厳しく、落選する作品は多い。毎月第3日曜日に原宿の福祉センターで絵画研究会を開催。各地から仲間が作品を持ち寄り、技能向上と心の豊かさに励む。美術館めぐり、スケッチ旅行にも出かける。

■今後の抱負

 自然体でふるまい、プロの画家を目指す。25周年展の企画アビリティーズ愛のファミリー展準備と、社会参加の場づくり。

■思い出深い出来事

 20歳代の楽しいはずの青春時代にこの世を去った進行性筋ジストロフィー症の仲間。彼の生き方、母親への優しい感謝の気持ち。彼の人生の中で最高の1週間をプレゼントしようと、個展の開催を計画。間に合わず遺作展になったが、生きた証しをと仲間が努力をして素晴らしい絵画展となった。そこには精一杯生きた青年があった。
工夫している点ユニークな方法論
 日々努力し、やる時は精一杯やる。また、美術・文芸・ボランティア活動を影で支える足長叔父さん、叔母さんがいる。

■運動の問題点

 なぜか、一人っ子が多い。両親の高齢化、やがて1人で生きていく日が来る。
運動を継続するためのポイント
 明日に向けての希望。居酒屋で飲み食いして議論する。なによりも私達の生き方の理解を得る事。頑張れの一言と善意の人々の応援をしていただくこと。
(佐藤尚仙)

■現在のウェブサイト……なし

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