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行動派宣言!/一寸五分の会

■月刊『記録』95年6月号掲載記事

■精神「病」者同志の連携を

■運動の目標

 何といっても第一に自殺防止。そしてどうしても孤立しがちな精神障害者同士の連携。情報提供および情報交換。

■発足の経緯

 85年夏、長野県のある開放病院を見学する機会に恵まれ、自分(田中博)でも何かできないかと思い、同9月に機関誌『一寸五分通信』(略称『通信』)創刊号発行。機関誌を媒体としての精神病者自助グループを目指す。

■運動の歴史

 発会当初は精神病の社会的な偏見や差別をなくそうと啓蒙・啓発に努めた。従って『通信』には健常者向けの記事が多かった。
 その後『通信』だけでなく、病者を集めて会らしくしようと動いたが、はっきりとした方向性を見出せないまま呼びかけたため、各々の考え方に振り回され、本来は手段のはずの人集めが目的となり混乱した。以降、自分でできることの限界を踏まえ、『通信』づくりのみにしぼる。
 活動を続けるうち、社会への啓蒙・啓発は保健所等に任せて精神病者のために同じ病気や悩みをもつ者のつながりを重点を置くようになった。精神病者が地域で生きること自体が運動であり闘いである。

■今後の抱負

 精神病者自身が自分なりのアイデンティティを確立すること。家族や他者への依存性を克服していきたい。
 差別偏見と闘う他の障害者団体や地に足がついた信頼できるグループとの交流も目指す。
■思い出深い出来事

 今まで卑屈になっていた人が『通信』に自分の文章が載ることにより気持の整理ができ、物事を前向きに捕らえられるようになり、自分を肯定していく姿を幾度か経験したこと。
■工夫している点やユニークな方法論

 しぶとくしたたかに生き続けること。健常者社会にゲリラ戦を挑むような心積もりでる。世間に華やかに存在をアピールすることなくじわじわと不気味に視野を広げていく。

■運動の問題点

 他の障害者と大きく違う点の1つは、家族や社会の要請によって、強制的に精神病院収容されてしまうといった「保安処分」があること。
 このような時に事情を聞こうと病院に出向けば、「出してもいいが、そのことによって彼が反社会的な行動を起こした場合にあなた方は責任をとってくれるのか」などと言われて、沈黙せざるを得ないこと。

■運動を継続するポイント
 ①背伸びした運動はしない②会員のプライバシーを守る③義務や同情では関わらない④新しい発見と出会い。
 虐げられてきた側からの視点に立つことにより、社会の仕組みや矛盾点が見えてきた。また自分とは異なる価値観の持ち主との出会いによって、より豊かな人生を送れるという楽しみ。
『通信』については自分だけで編集・発行をしている。大変な半面、気楽にやってこられたという点も大きい。(田中博)

■現在のウェブサイト……なし

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