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行動派宣言!/Yacht Aid Japan

■セーリングを通じクルマ椅子の人達と共に遊ぶ

■月刊『記録』95年7月号掲載記事

■運動の目標

 身体の障害が原因で、活動的な人生を送れない人にヨットによるセーリングを体験してもらい、より活動的・積極的な人生の扉を開くお手伝いをする。
 従来のマリンスポーツの世界は、身体障害者ということだけで初めから彼らを疎外しているところがあった。そのような社会制度・価値観を改めさせる行動、具体的な施設の研究や手直しを行なっている。

■発足の経緯

 ふと目にしたヨット雑誌に紹介されていた記事に、大酒飲みでちょっと足をひいているヨットマンは釘付けになった。米国のShake-A-Legという団体が、Freedom社と共に開発した障害者用のIndependenceというスペシャルヨットの紹介だった。
 彼、大塚勝はそれまでも、こどもの日には養護施設の子どもを、障害者の日にはクルマ椅子の人を、お客さんとしてヨットに乗せるボランティア活動をしていたが、どこか納得できないものがくすぶり続けていた。その答えが見つかった気がして、すぐさま決断。ヨット仲間を回って金を集め、雑誌にボランティア募集の投稿をして、自分の部屋を事務所とした団体を作ってしまった。

■運動の歴史

 1990年にオープンした東京都立夢の島マリーナにフリーダム号を置いた。ここはクルマ椅子用のトイレを作るということで、ピッタリのマリーナと思われた。各地の障害者施設に貼ったポスターを見た人など呼び寄せ、セーリング体験をしてもらおうと張り切ったのだが、いきなり困難にぶつかった。クルマ椅子の使える範囲は建物の部分のみで、駐車場さえ何の配慮もなく、棧橋は段差などが厳しく、ボランティア達は多くの苦労を強いられた。ヨット遊びは健常者という社会常識によるものだ。
 今ではクルマ椅子のある風景が当然のものに変わった。施設は改修され、フリーダム号でヨットを覚えた人は、他の船から招待され、ゲストとしてマリンライフを満喫できるようになった。
 だが、クルマ椅子の彼らが小型船舶操縦士免許を受けたくても身体検査で落とされる現実がある。社会人として活躍、マイカーを運転し、立派に海の遊びをこなす彼らの現実を、この国の役人は認めない。「制度を現実に近付けろ」と、過去3年間運輸省に陳情を続けている。

■今後の抱負

 日本の各地にヨットエイドの種子が広がって花開くこと。セーリングを体験して楽しむ人達と、それとは別にヨット競技を愛好する人達により、パラリンピックを目指す戦いを繰り広げてもらえたらうれしい。私達は昨年、日本障害者スポーツ協会に準加盟し、来年のアトランタには3人の選手を派遣できる予定だ。

■思い出深い出来事

 1994年夏に米国ロードアイランド州ニューポートに遠征、レースをしてきた。世界の壁の厚さに驚いたが、一層のめり込んできている。ヨット遊びで生きる喜びを充電している仲間がこんなにもいる!

■運動の問題点

 景気後退とともに、寄付がより「厳少」して、ボランティアの財布を攻撃している。パソコン通信のホームパーティを設定してコミュニケーションをとっているのは、郵便代が高いせいもある。

■継続のためのポイント
 お世話をする、という意識をなくし共に楽しむこと。
(広報担当:松本 敦)

■現在の「Yacht Aid Japan」のウェブサイト
http://www.yacht-aid.jp/

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