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行動派宣言!/沙流川を守る会・アイヌ文化と歴史を守る会

■月刊『記録』95年9月号掲載記事

■アイヌの聖域をダム底にするな

■運動の目的

 ししゃもの絶滅・海岸線の浸食による塩害・河口の流砂など生態系を完全に破壊する可能性のあるダム建設を阻止するとともに、ダム問題にまつわる金によってズタズタにされたアイヌ民族の魂を取り戻すこと。

■発足の経緯

 アイヌ人の民族問題を考えていた当時、聖地にダムを建設しようとする計画が持ち上がり、阻止運動に立ち上がった。

■運動の歴史

 1973年3月、苫小牧東部大規模工業基地開発基本計画に基づいたダム計画が浮上した。
 80年12月に集会を開き、会の活動方針を本格的に立てた。82年5月に沙流川沿岸の生態調査、同年12月には希少種のヒメギフチョウなどの調査も行われたが、83年3月にはアイヌ民族の生活環境調査をしないことが道議会で議決され、ダム計画が前進。その後、経済的問題や洪水により工事が延期されている。
 94年5月には、反対運動の一環としてカヌー行進を行なった。が、平成8年度の予算発表により二風谷ダムと平取ダム建設促進の方向が確認された。

■今後の抱負

 当初、工業用水の確保のために計画されたダムも企業誘致が挫折したため、洪水調整・水道用水・発電などを目的とした多目的ダムと名目を変えた。そして、現在では苫東基地への軍事用水としての疑惑も高まっている。アイヌの聖地から軍事用水を引くことは許さないと、再度決意を固めている。

■思い出深い出来事

 92年1月、猛吹雪の中でデモ行進をした。外はマイナス18度にもなり、視界はゼロ。そんな状況下でも、30人の仲間が集まった。防寒具で重装備をしても寒さが体を突き抜け、雪は眼に飛び込んでくる。一生懸命参加してくれた仲間の苦労を考えたら涙が出てきた。先導してくれた警察も感じるものがあったのか、申告した地点より先にある人通りの多い場所までデモ行進をさせてくれた。
■工夫している点やユニークな方法論

 デモ行進では、ジュースの缶に砂を入れて振ったり、鍋のふたを叩いたり、イタバリと呼ばれる木を叩いたり、魚や鳥の仮装をして歩いている。私たち自身も楽しむことができる上に、通行人からの注目度も上がるメリットがある。

■運動の問題点

 農協からの圧力、地元有力者からの圧力などにより、平取町も年々専業農家も少なくなってきている。このような状況の中で、ダム建設による観光客の増加、仕事の斡旋、補償金をちらつかせ、金になる話に期待する住民が出てくるのも致し方ないと考えている。
運動を継続するためのポイント
 あせらず、ゆっくりと、落ち着いて行動する。しかし一方で手遅れにならないように急ぐことも必要である。
(山道康子)

■現在の「沙流川を守る会」ウェブサイト
http://www14.plala.or.jp/AsiriLela/sarugawao%20mamorukai.htm

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