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行動派宣言!/我孫子カルチャー&トーク(ACT)

■月刊『記録』95年10月号掲載記事

■交流紙で世界と心の交流

■運動の目標

 国際理解というと、英語すら話せないのにと尻ごみする人がいる一方で、日本語を話そうとする外国人に英語で話す日本人がいる。英語ではなく日本語で相互理解を深め、従来の国際化に対するアンチテーゼを示したい。最近は海外にも約3千校の日本語研修機関があり、日本人の生の声と日本語に関心のある学習者の生の声をつなぎ、あわせて外国人の日本語学習のサポートもする。

■発足の経緯

 88年から外国人とバイリンガル雑誌の文芸同人誌を発行するうち、パーティーを月1回開くようになった。狭い部屋で肩が触れ合う距離で話すと、互いに共感する何かが見えてくる。天安門事件にうろたえる中国人留学生や、帰国していたドイツ人からのドイツ統一の記念切手を貼った喜びのメッセージ。世界のことは経済活動に関係なければ知らなくていいのではなく、海外に住む人の喜び悲しみを理解してこそ日本人のあり方も理解してもらえる。
『ちきゅうTALK』は湾岸戦争の最中の91年春に創刊。世界から日本の貢献を求められ声をなくした政府に私達はいら立った。行政も政府も市民の声を伝えてくれず、自分達で主体的に動くボランタリティーの必要性に気づいた。動き出してみると同じ思いの人とネットワークが広がった。そして何と外務省のNGO年鑑にも名前を連ねられ、おかげでまじめにボランティアについて考えるようになった。英単語としてのACTは「行動する」という意味で、名前に押されていろいろな活動を行うことにもなった。

■運動の歴史

 英語を介さずに世界を理解するために、これまでにパーティーなどで知り合った外国人に協力してもらい、各国の子どもの絵を集めて「世界こども絵画展」を催した。
 また、活動で知り合った我孫子市内の国際交流グループと共に市へ国際交流協会の設立を要請、市民告知のために米国サンタモニカのミュージカル劇団に公演してもらい、収益金を市に寄付して設立に成功した。フランス核実験にも意志表示をしようと英文の抗議レターを作成し、8月6日付でシラク大統領、国連常任理事5ヶ国の在日大使館へ送った。

■今後の抱負

 活動を支えてくれる人がプライドを持てるような組織運営を目指す。「ボランティアは暇と余裕のある人が仕事にもならないようなことに精を出す」ではなく、「人間らしくあるための優しさの証明として」の活動にしていきたい。

■思い出深い出来事

 某大使夫人が、「世界こども絵画展」の主旨に感心、本国に日本の子ども達の絵を持ち帰って展示会を計画した。阪神大震災のチャリティーで海外料理のレシピセットを作成しようととしたら、2人の大使夫人に珍しい料理を紹介された。

■工夫している点やユニークな方法論

 積極的な協力者の時間を割くばかりでなく、リターンも考えたい。近隣の企業や経営者との関係を密にして外国人の語学教師を紹介するなどスキルアップしていけば、おのずとアルバイトの話がくる。外国語の翻訳を手がける作業を重ねるうちに翻訳者になった人や翻訳本の出版を目指す人など、自らの精神的なレベル・アップにつながるようになりつつある。

■運動の問題点

 会員が多くなることは大切だが、事務処理がオーバーワーク気味。専門の事務局スタッフ制をとりたいが、経済的に困難。

■運動を継続させるためのポイント
「トム・ソーヤのペンキ塗りのように、さも面白くてたまらないという風にやると皆がやらせてとやってくる」とあるメンバーが耳打ちしてくれた。仕事としてペイできないなら、何か納得できる「やってて良かった」を演出していくべき。(海津新菜)

現在のウェブサイト……なし

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