« 大使館は世界への窓 第9回/バングラデシュ人民共和国 | トップページ | 大使館は世界への窓 第11回 タイ王国 »

大使館は世界への窓 第10回 チリ共和国

■(月刊『記録』95年6月号掲載記事)

■「世界一長く狭い国」/ハイメ・ラゴス大使に聞く

  チリは南アメリカ南西に位置し、世界で最も南北に長く東西に狭い国である。南北は北海道から九州までの3倍もあり、世界で最も長い山脈の1つであるアンデス山脈と広大な太平洋に挟まれ、北に砂漠、中央に土地の肥えた平原、南に南極大陸にまで延びている氷河がある。これほど多様な気候と形を持った国はまずないだろう。特異な地理的条件は人々を刺激し、「神が天地創造時に最も美しい破片をチリにもたらしてくれた」といわれるほどだ。
  わが国は長い間、ラテンアメリカの中でもっとも安定した民主主義を営み、現在も利害が異なる党派が協同歩調をとって統治されている。過去10年間、チリ経済は平均6%以上の数字で成長しており、1350万人の国民のGDPは1986年の1438米ドルから、昨年には3700米ドルまで成長した。経済の安定と成長のために自由貿易を推進している。自由貿易は経済と外交政策上基本的で重要な要素であり、近年のチリと日本には主に商業的関係で結びついている。日本への主要な輸出品は鉱産物・漁業水産品・林産業物・農産物であり、輸出額は約1億米ドルに上る。
  また世界有数の鉱産物生産国・輸出国である。モリブデン・リチウム・金および鉄の鉱石の主要生産国だ。漁業では世界第5位の700万トン以上の漁獲量を誇る。また近年の農業ブームは農産物の巨大な輸出国にわが国を成長させ、グレープなどのフルーツや野菜は日本のスーパーでも見られる。キウイの生産ではニュージーランドさえ打ち負かしている。良質なグレープから作られるチリ産ワインは米国ではフランス産・イタリア産に次いで売れている。さらに林業は巨大な潜在力・競争力がある。というのはわが国では森林が急スピードで成長するためで、そこから生産されるチップや木材パルプは世界中に輸出されている。
  次回のアジア・太平洋協力会議(APEC)は大阪で開かれるが、チリは加盟18ヶ国の中で最も新しい加盟国であり、日本の大阪港が首都サンティアゴのバルパライソ港と姉妹港の調印をして以来チリ人は大阪に親近感を覚えている。そしてたった数ヶ月前に、この地域を襲った地震に深い悲しみを抱いている。チリもまた不幸にも頻繁な地震に見舞われている。
  私の文章が読者の皆様にチリについての知識をさらに増やそうと考えるきっかけとなり、日本とのパートナーシップが強化されることを深く望みます。
(■つづく)

|

« 大使館は世界への窓 第9回/バングラデシュ人民共和国 | トップページ | 大使館は世界への窓 第11回 タイ王国 »

大使館は世界への窓」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/389724/6757447

この記事へのトラックバック一覧です: 大使館は世界への窓 第10回 チリ共和国:

« 大使館は世界への窓 第9回/バングラデシュ人民共和国 | トップページ | 大使館は世界への窓 第11回 タイ王国 »